次に考慮すべきと思うのは、防衛と外交です。
基本的には、もし戦闘状態に入っては、我々国民も国土も甚大なる被害が出る可能性が高いと思いますので、開戦前までにいかに外交手段で、戦争を回避させられるかにかかっていると思います。その為には、常に仮想敵国の動向をタイムリーに把握し、早め早めに手を打たなければなりません。外務省の役割は相当重要なのです。私は軍備費に大量の税金を投入するより、外交分野に日本全国から優秀な人材を集め、情報収集、解析、外交戦略、戦術策定、実行に投入することを優先したいと思います。必要な人材は、これまでのように、外国語に堪能な秀才だけを採用するのではなく、リスクマネージメント、ディベート、戦略的な思考、企画力に長けた人材を集めることが必要です。省庁の中でも外務省は特別な機能集団とすべきだと思います。
優秀な人材により策定された外交方針に従い、政府は行動するのです。もちろん、首相のリーダーシップは欠かせませんが、そのブレインを受験エリート達で構成する今のやり方では、とてもしたたかな海外諸国に対抗できないと思います。一番の戦略的ポイントはどれだけ日本固有の文化なり技術なりを世界に認めされられるかだと思っています。日本の今の文化を継続させることが他国から見ても重要である、メリットがあると認識すれば、日本を滅ぼしたり、文化を転換させようとしたりしないと思います。そのままの日本を残して、付き合っていきたいと思うように仕向けなければなりません。
それでは、軍事力をどうすればいいのでしょうか。理想は、自衛隊と名付けられたように、戦闘力が高い警察でいいと思うのですが、現在の日本を取り囲む、ロシア、中国、北朝鮮らは国際法に反しても侵略戦争をしかけて来る可能性がありますので、ある程度の防衛力を維持しなくてはならないかもしれません。もちろん、軍事力にはどれだけお金を注ぎ込もうとも、完全ということはありません。だから、闇雲に軍事費を増やそうとしている今の政府のやり方は非常に効率の悪い、無駄遣いを助長するものだと思います。防衛だけに特化したやり方に徹するべきだと思います。それは、ミサイル防衛の技術高度化と国土侵略のシミュレーションをベースにした地の利を利用したゲリラ作戦の構築と、それに沿った様々な準備です。
まとめますと、外交第一戦略と、突発的侵略リスクに焦点を当てた、軍事力の整備、開発に絞って、現在のような防衛費の増大を防ぎたいと思います。
次回に続く