この世界で多くの人達が色々な事柄に怒りを感じている状況の中、アンガーマネージメントが注目されているそうです。最近、名古屋大学の研究グループから、新たな怒りの抑制方法が発表されました。それは、怒りを感じた状況をなるべく客観的に紙に書いて、その紙を捨てるか、シュレッダーで裁断すると怒りが消失したそうです。
人間誰しも怒りを感じることは度々あると思います。しかし、怒りが爆発して、無謀な行動を起こして、自分自身だけではなく、関わった人をも不幸にすることがよくあると思います。そして、そのような行動はほとんどの場合、結果的にいい解決策とはなっていません。そういうことで、怒りを抑制する方法が研究されているのだと思います。
今回の方法のポイントは、怒りを感じた状況を紙に書くということ、それも客観的にと言う点だと思います。怒りを言葉にすると、その内容で、発した側も、発せられた側も感情がほとばしって、怒りがエスカレートしてしまうのですが、場合によっては、暴力行為に発展することもあります。そのようなことになると、両者ともに悲劇となってしまいます。
一方、紙に怒りを感じた状況を客観的に書こうとすると、一旦冷静にならざるをえない、その怒りの原因が何か、紙に書かれれば、ほとんどつまらない原因のことが多く、書かれたその状況を読み返すと、些細なことや、それほど大事なことではないと気付くと思います。そして、その紙を捨てたり、裁断したりすると、一機に冷静に戻るのだと思います。
怒りは大きく分類しますと、人のなんらかの行動が自分に悪影響を及ぼす場合と自分の思い通りならない場合があると思います。その中で後者で怒りを現わさないようにする方法は、いろいろな事柄や他人の行動に対して、期待しないことだと思います。私自身、若いときには、いろいろと人に期待してしまい、それが裏切られて怒りになることがありました。しかし、期待された立場になると、かってに期待された上に、そうならなかったと怒りを感じられたとしたら、なんと自分本位なんだと理解出来るようになりました。しかし、前者の原因の場合は別です。それはきちんと怒りを示すべきことだと思います。もちろん、冷静さ、客観性を維持して怒ることが重要ですが。
このブログでも、政治家や役人など、彼らの行為に、大いに怒りを駆られて、ブログを書いたことが多数ありますが、これは、彼らの行動が我々庶民に悪い影響を与えるから書いています。決して彼らに期待し過ぎて書いている訳ではありません。彼らが彼らの職責をきちんと果たさずに、自分達を利することを優先していることから、怒りを発しているのです。
私のアンガーマネジメントは、他にあまり期待し過ぎないようにすること、そして、筋の通らないことには、我慢しないで、正しく怒ることだと思っています。