このブログでは、幸福な生活を獲得し、維持する為に、いろいろなお話をさせていただいております。今回は、出来るだけ不慮の事故に遭遇しないようにどう行動したら良いかを述べたいと思います。
人間、長い人生を生きて行く上で、いろいろな外発的な影響を受ける訳ですが、その結果で、重篤な怪我や病気にならないと言うことも重要な要素だと思います。人は生きて行く中で、色々な目標に向かって多大な労力をはらい、努力を続けて歩んでいる人も多いと思いますが、その途上で不慮の事故に遭うと、すべてが水泡に帰すことだってあります。幸福な環境で日々に喜びを感じていたとしても、一瞬で地獄に落ちることもあると思います。
もちろん、我々は人間であり神ではありませんから、すべてをコントロール出来る訳ではありませんので、それらの不幸を完全に防ぐことは出来ないかもしれませんが、個人の力で出来ることは実行すべきだと思っています。
生きて活動していく上では事故の種はどこにでも転がっています。人類は長い歴史の中で、そのような事故を未然に防ぐ為に、いろいろなルールを作って来ました。身近な例で言いますと、街を歩行したり、自動車等を運転したりするときにも危険は多く潜んでいます。それに対して、交通ルール、交通法規が制定されています。このルールはいろいろとありますが、すべての人々がそれをきちんと守っていれば、事故は皆無となるようなものです。逆に考えますと、一部の人間がそのルールを守らないことから事故が起こってしまうと言うことが出来るかもしれません。もし、自分だけはルール遵守を常日頃実行されていると言う人がいたとしても、その人は絶対に事故に遭わないかと言うとそうではありません。ルール無視で無謀な行為をする他人によって事故に巻き込まれることも大いにあると思います。自分だけは大丈夫というのは、単なる独りよがりに過ぎません。
ですから、自分はルールを守ると言うのはそれはそれできちんと続けていただきたいと思いますが、例えそうだとしても、不特定多数の誰かがルールを守らないという前提で、自分の行動を考えることが重要なのです。具体的な例を上げますと、歩行者が一方通行の道路を渡ろうとするとき、右から左の方向だけ通行が許されるとしたら、右側だけ確認して、道路を渡ればいいと思われますが、もしそのようなときに一方通行を逆走して来る車があって、それに気付くのが遅れてしまえば、車に衝突してしまうことになります。また、信号機のある横断歩道で、歩行者用の信号が青であれば、なんの注意もしないで横断したとき、信号無視の車が侵入して来たらどうでしょうか。両方の場合は、ルールを守るのが当然だとして注意しなかったことで、ルール違反の車に衝突してしまうケースです。そうです。ほとんどの事故は、このようなルール違反や無謀な運転によって引き起こされているのが事実なのです。
街を歩いたり、自動車、バイク、自転車などを運転するときには、自分の行動の先にルール違反の人間がいるかもしれないと考えて、進むべきなのです。そう考えておけば、さきほどの例では、例え一方通行を横断するときであろうと左右を確認して道路を渡り、信号青で横断するときでも、信号無視で向かってくる車はないか注意して横断するべきなのです。
確かに、そのような事故に遭う確率は非常に低いと思いますが、しかし、一回でもそのようなケースに遭遇してしまうと、それで命を失ったりするのです。まさしく交通戦争なのです。外に出れば気を抜けばたまたまその一回で致命傷となるかもしれないのです。
このような考え方は安全確保についてどのような場合でも通用します。工場や作業現場で行われる危険予知トレーニングがそれにあたります。今から起こす行動にどういう危険がはらんでいるかを出来る限り予測し、それがもし起きた場合、又は起きないようにどう対処するべきかを事前に考え、実行するものです。私はそのような訓練を受けて来ましたので、個人の生活においても、そのように考えることが身についていますが、街を歩いていたり、車に乗っているときに、なんと無防備な人が多いのかと心配になっています。
たったひとつしかない命と身体です。注意して、注意し過ぎるということは無い筈です。