前回のブログで、五輪貴族や取り巻きがオリンピックに集まる莫大なお金の一部を上手く自分のものとし、優雅な暮らしを享受していることをお伝えしました。
実は、世の中に巣くっていて甘い蜜を吸い続けている連中のやり方は共通しています。つまり大きなお金が集まるものに取り入り、その富を運用している間に、自分達の私腹を肥やすというものです。政治家もそうです。彼らは政治に金がかかるような仕組みにして、税金や支援者からお金を集め、政治活動に使用すると言う建前だけかかげて、実態は一部のお金は使途不明でも構わないルールを作って、私腹を肥やしています。宗教団体も、集めたお金を活動と言う名目で布教や施設に金をかけつつ、幹部達はその一部を自分達の贅沢な暮らしに回しています。企業でも、多数の従業員が労働で生み出した富を一部の幹部で搾取して、その貢献度に見合わないほどの法外な報酬を手にしています。
ズル賢い連中は、世の中の法律・ルールに精通し、如何に合法的(灰色な領域で)にお金を搾取出来るのかを考えます。規模が大きくなればなるほど、仕組みも分かりにくく出来ますし、扱うお金も大きくなります。だから、多くのお金が集まっていれば集まっているほど、ピンハネし易く、暴かれ難くなりますので、都合はいいのです。だから、少子化に対して危機感をあおっているのはそのような連中なのです。
歴史的に、独裁体制であろうがそうでなくても、共産主義、社会主義、民主主義体制であろうが、理屈は同じです。資本主義もそのような方法を許容したシステムなのです。
だから、お金が集まるようなものには、ピンハネを出来なくするルールが必要なのです。完全に透明な監視システムが必要なのです。そう考えますと、自民党が今回の政治資金規正法の改正にあそこまでの不透明さに拘(こだわ)ったのも良く分かります。
この延長線上に、詐欺があります。マルチ商法もこの金集めからのピンハネの典型です。つまり、合法か非合法かはありますが、それは今の法律が緩いから異なっているだけで、その汚さは共通するのです。