自民党総裁選への立候補表明が続いています。以前のブログで、自民党総裁が実質は日本のリーダーとなりますが、それを我々国民が直接選ぶことが出来ない問題について述べています。

 自民党総裁、即ち日本のリーダーに誰が相応しいかと言う世論調査が実施されていますが、それでは前回と同様、石破議員が一番の得票を得ています。このことに対し、自民党の議員は、石破氏は多くの議員に嫌われている、それは仲間を無視した発言や行動をするからだとよく言われています。彼らに言わせれば、国民に任せればそんな人物を選んでしまうから、直接選挙より今の形がいいのだと言うのでしょう。

 しかし、本当にそうなのでしょうか。今回の総裁選の論点のひとつである自民党の裏金問題にどう対処するかについて考えてみましょう。多くの議員の本音は政治資金規正法は今のような曖昧で穴だらけのもので留めて欲しいと思っているのです。つまりそのような同胞の陰の声を汲んでくれる候補者が、自民党議員にとって人気があると思われます。石破氏はそのような忖度は無く、完全な透明化を図ってくれるのではないかと言うところに国民の期待感があって、同胞議員から嫌われて、国民へのアンケートでは一位となっているのではないでしょうか。

 要するに、各候補者が唱えている自民党の変革をしがらみ無く実行出来るのは同胞から嫌われている石破さんしかいないとも言えるのではないでしょうか。

 私は個人的に、石破氏のようなタイプはあまり好きではありませんが、但し、自民党を刷新するにはこの人が最適なのではと思ってしまいます。

 日本のリーダーを直接選挙で選ぶことが必要だと言いますのは、まさに国民の利益を第一にするのか、政治家、議員の利益を第一にするのかと言う対比構図がある限り、現在の制度は相応しくないと思うのです。

 直接選挙の最大のデメリットであります、知名度、人気度が先行してしまい、最適者を選び損ねるリスクが高いと言う問題につきましては、以前のブログで述べましたように、選挙方法を大幅に改革することで、対策出来ると思っています。