異常気象の影響で、ヨーロッパや東南アジアでも激烈な水害が起こっていて、多くの被災者が出ています。地球温暖化の影響も関与していることはほぼ間違いないと思われます。海水温が高く、大気に水蒸気が多く供給されて、大雨を喚起していると考えられます。
このような自然災害の前では、人類の無力さが際立ちます。一方、レバノンでは、ポケベルに仕込まれていた爆弾が誘発されて、多数の死傷者が出ているようです。ハマスを支援するヒズボラに対するイスラエルの攻撃だと考えられています。被害者の中には、子供も含まれているようです。イスラエルとアラブ民族の対立で、血で血を洗う今回のような事件が続いています。
人間とは何とも愚かな生き物です。異常気象による災害、さらに農水産物の被害による食料不足と次々に自然が与えた試練が続いていますのに、主義がどうの、民族がどうの、宗教がどうのと殺し合いをしているのです。それこそ、人間が作った国境などの境界線は、地球、自然にとって何の意味もありませんし、災害を境界線で守ってくれる訳はないのです。
つまり、人類にとってとてつもなく強力な自然の力に少しでも対抗するには、人類全体が協力する必要があると言うことです。我々人間同士で争っていては、自然の力に対抗するどころか、益々付け込む隙を与えることになるのです。そして、そのことが高ずればいずれ、太古の世界に繁栄していた恐竜が滅んだと同じような道、すなわち人類滅亡へと続いていくのです。
大宇宙の中の小さな地球という星でさえ、人間に比べれば、とてつもなく大きく、強力であります。その状況を俯瞰して見れば、人間同士の諍い(いさかい)など取るに足りないことだと理解する必要があるのです。そう考えることが出来れば、人類全体で協調し、協力することが、人類を破滅の道から救い出す唯一の方法であることが分かると思うのです。