前回のブログで中国深圳市で児童が暴漢に刃物で刺され死亡した事件について述べました。
この悲惨な事件に対し、中国本土の人が多数哀悼の意を表しているのと同時に、日本に住む中国人が集まり、追悼集会が開かれました。彼らの話を聞きますと、国籍など関係無く、普通の人間としての善意の心を感じることが出来ました。

 新ハルモニア主義で主張していますように、どこの国であろうが、どういう宗教を信じていようが、どういう主義主張を持っていようが、人の痛みを理解出来る人達はどの国にも同じような割合で存在すると思います。国として対立していても、それは権力者の思惑であり、すべての人達が対立したいと思っている訳ではありません。

 ここに、世界平和を実現する鍵があると思うのです。国をひとまとめにして、その国の人間はどうのこうのと批判すること自体、真実から離れた行為であります。しかし、権力者達はその対立構図を維持、拡大させることを画策するのです。民族的、宗教的な対立も同様です。パレスチナでは過去、ユダヤ人とアラブ人は隣人として仲良く生活していたのですが、イギリスなど強国や権力にある人達の思惑で、その友好関係は崩れ、現在の対立状態となってしまいました。今のガザでの紛争に、イスラエル人もアラブ人も心底戦争を望んでいる人はそんなに多くないと思います。但し、これまでの殺し合いで家族や近親者を失った人達に、恨みが増幅されていることは間違いないです。これが権力者の狙いでもあるのです。このままこの状態が続けば、際限無い殺し合いが止むことはないのです。

 このような状況では、庶民は幸せなど求められないのです。反対に、誰が得するかを考えてみれば分かりますが、権力と富を持っている一握りの特権階級が、自分の持つ既得権益を守る為に、争いが繰り返されているのです。

 この真実を少しでも多くの人達が理解すべきです。そして、国、主義、民族、宗教などで一括りにして対立するのではなく、異なった主義でもお互いを認め合い、共存することを探れば、きっと和解は叶うのです。その鍵は、人の痛みを理解し、人の立場を理解することが出来る人達が中心となるような共存を目指すことが世界平和への王道なのです。核などの兵器で武装し、軍事的な脅威を煽るようなやり方では、平和は得られないのです。

投稿者

弱虫語り部

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