また、東京と埼玉で複数犯による強盗事件が続いています。検挙された容疑者の話では、闇バイトに申し込み、最初は簡単な仕事をしている内に、結局、強盗をせざるを得なくなったとのことでした。

 ここ数年、闇バイトを実行犯とする犯罪が度々起こっています。彼らが捕まる姿がニュースなどで頻繁に報道されるようになっています。それなのに、未だに闇バイトに応募して、実行犯として活動する人達が後を絶ちません。多分、ネットでの募集のときは、簡単で危険性も少ないバイトとして募集していたのでしょう。それに、あまり深く考えずに応募したら、最初は簡単で高い報酬だったのでしょうが、それが続く内に、強盗などといったかなりヤバイ仕事の指示が出て、そのときには個人情報もとられ、自身や家族を傷つけるとか、今までの罪をばらすとか脅されて、断ることが出来なくなっていたのでしょう。

 指示役等は反社勢力の関連か、そのような犯罪の熟練者達で、彼らは闇バイトに応募する者より何倍も上手なのです。そのようなことがニュースに流れているのに、どうしてこのような闇バイトに応募してしまう人が後を絶たないのでしょうか。それほどそのようなニュースに関心を持っていなかったのか、自分だけは上手く行くと高を括っているのか、いずれにせよ、かなり軽率な行動であると思います。

 元締めや指示役と言った幹部は足がつかないように、実行役と直接の接触は無く、闇バイトで応募した実行役は捕らえられる危険性がかなり高いのですが、指示役以上に辿り着けることは非常に難しいのです。そういう意味でも非常に巧妙に作られた犯罪だと思います。実行役を担う人間は使い捨てで、どれだけでも供給されるとしたら、この犯罪が無くなることはありません。

 だからこそ、簡単に闇バイトには応募させてはいけないのです。本人も大変高い確率で検挙され、犯行内容によってはかなり重い罰を受けることになってしまうのです。

 これだけニュースで報道されても、闇バイトに応募する人が後を絶たないのですから、彼らはニュースなどの報道を聴いていないのか、軽視しているのでしょう。それに対応するには、中学や高校の頃から、闇バイトなどの実態について、授業の中で時間をとって、細かい概要、危険性、対応策を徹底しなければならないと思います。

 後は、貧困からこのような闇バイトに手を出さざるを得ないケースも考えて、貧困者への公的支援を強化すべきです。犯罪に手を染めるよりも、支援の輪から手を差し伸べられて、貧困者が救われる社会にするべきだと思います。