昨今、特殊詐欺、結婚詐欺、恋愛詐欺、給付金や当選詐欺などとSNSや携帯電話、IT技術を活用した新たな詐欺が増えています。

 詐欺のやり口は巧妙さを増して来ていまして、これだけニュースで報じられても、被害者、被害額は増加の一途をたどっています。誰しも自分は大丈夫だと認識している人間の心の隙をついて来るのです。

 どうすれば、そのような詐欺から身を守ることが出来るのでしょうか。唯一つのことを注意すべきなのです。それは、お金が絡んで来ると、詐欺を疑った方がいいと言うことです。

 俺々詐欺の場合、身内を騙り、不祥事を起こした、解決するのに至急に金が必要であるとするようなケース、警察や裁判所を騙り、身に覚えの無い犯罪に加担したとして、その賠償を金で片付けるというケース、結婚を餌に近づき、いろいろな理由を作り、急に金が必要になった、すぐに返すからと金の立て替えを頼まれるケース、ラインなどのSNSで知り合い、親密になったときに、金を貸して欲しいと頼まれるケース、高額の当選があったが、賞金を受け取る為には、手数料が必要と言ってお金を先に要求されるケース、国から給付金があるが、受給するには事務手数料が必要として、お金を先に要求されるケースなど、全ては金がついて回ります。だからこそ、お金の話が出たら、その時点で詐欺を疑い、こちらからは、簡単に金を渡すことが無いようにすべきなのです。

 このときに注意しないといけないことは、自分だけは騙されてはいないと過信してしまう人間心理なのです。結婚詐欺、恋愛詐欺などは、自分を愛してくれていると思わせるテクニックが巧みで、完全に信用してしまい、そのときは相手を疑るなどの余地が無くなって来た段階で、お金の話を出すのです。

 新型コロナウィルス蔓延や災害のようなタイミングで、給付金を騙ったり、特別に選ばれたと言って賞金が当選したと騙ったりするケースでも、それを受けた当人は、自分に都合良いことは簡単に信じてしまうという人間心理をついて来るのです。

 だからこそ、どのような状況でも、どんなに相手を信用しているとしても、お金の話が出た段階で、これは詐欺ではないかと疑う習慣をつけるべきなのです。そのような対応が出来れば、詐欺に合うことは無くなります。相手にお金は無いと告げてください。そうすれば、きっと詐欺師は態度が変わり、本性を表すものです。もちろん、泣き落としなど、いろいろなことを言って来るでしょうが、お金は無い、無いものは出せないというスタンスを貫けば、彼らは煙のように消えて行ってしまうでしょう。