衆議院選挙で、いろいろな争点が論じられています。少子化問題にしても、いろいろな要素が絡まり合って、若者が家庭を持つこと、子供を作ることへの抵抗が高まっているのも事実です。生活レベルとは関係無く、結婚して子供を作るという既成概念が若者の人生観とはずれて来ていることもありますし、子供を欲する人達においても、願望が叶わないことの要因は、若年層の非正規社員の割合が多く、正規社員でも中小企業の報酬が増えないなど、目の前の生活に余裕が無いこと、さらに将来の年金が減少していく見込みで、老後の不安を抱えていることも原因となっているとも考えられます。

 選挙のときは、どの政党、どの候補者も、実質賃金を上昇させ、年金、健康保険などの社会保証を充実させると公約で謳っていますが、選挙が終われば、そのような公約が実現したためしがありません。彼らは、与党が思い切った策を考えないからや、野党の案は非現実的なので実現出来ないからなどと、互いに相手に責任を転嫁し、言い訳に終始するだけです。

 本来、議員の本分は国民の安全と生活を守ることにあります。与党、野党、政党が違うからと言って、その目的は一緒なのです。選挙のときだけ、バラ色の将来を示しておいても、当選してしまうと、与野党間、政党間、派閥間の意見の対立だけが浮かび上がり、対立している相手を批判することしか出来なくなっています。国会と言う場は、いろいろな意見を出し合い、真面目に議論して、国民の為になる政策を実現することに議員全員が全力を上げて努力しなくてはならないのです。

 残念ながら、国民ファーストと言ってるのに、自分達の高待遇に手を付けないような自分本位の議員ばかりでは、先に述べた難しい問題を解決出来る訳はありませんね。

 本当に国民の為と思っているのであれば、最初に身を切り国民の痛みを共有するのは議員達であり、それもこれも、議員の本分をしっかりと考えれば出来ないことではないと思います。

 このような精神を議員が共有すれば、事は為されるのです。足の引っ張り合いでは、何も生まれないことを忘れてはいけません。そして、そのような流れを作るのは、優れたリーダー達なのですが、そのような敵味方も関係無く、国民の為に、国会をまとめることが出来るような人物が出て来ることを願いたいです。

投稿者

弱虫語り部

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