前回のブログで、戦争の悲惨さ等を述べましたが、戦争を経験した人々の悲痛な声をもう一度示したいと思います。
戦争は地獄です。普通の生活の中では殺人は最も重い罪なのに、戦争になると、人殺しが目的となるのです。つまり、価値観が180度転換するのです。そんな状態に、教育も道徳もありません。例え子供でも敵を殺したら褒めたたえられるのです。そんな世界で、人間的な生活が出来る訳はありません。昨日まで仲良しだった友達が、お互いの親が反対勢力に属していると、親同士が殺し合い、ひいては友達同士も殺し合わなければならなくなることもあります。これが戦争が引き起こす現実の世界なのです。
我々が子供の育児、教育で説いていた、喧嘩は駄目、暴力は駄目、人殺しは駄目ということが完全に否定される世界が生まれるのです。そういうことを肯定するような戦争は間違いなく悪なのです。それなのに、未だに世界的には紛争の解決に武力が使われ、訳のわからない大義のもとで戦争が肯定されるのは、人類が未熟だと言わざるを得ません。
戦争の地獄を経験した人々は、二度と戦争をしたくない、戦争をするくらいなら、どんな辛いことでも頑張るって言う気持ちになるのが本音なのです。この気持ちが重要なのです。我々多くの戦争を経験したことのない人間が、戦争体験者の気持ちを理解しなければなりません。多くの人がこの気持ちを共有することで、大きな反戦の力になるのです。この動きが、敵味方関係無くつながることで、何とか妥協点を見出そうという話し合いによる解決が進んで行くと思います。
オリンピックの開会式や閉会式には度々ジョン・レノンの曲「イマジン」が流れます。この場では、単なるオリンピックを飾る有名な曲を聞いているのではなく、人間同士、戦争ということの悲惨さを想像して、戦争を無くし平和の世界にしたいというメッセージを真剣に考えたいと思います。