日本では、極寒の冬も峠を越え、春の息吹を感じられる日々が訪れて来ました。昼間に街に出て見ますと、暖かい陽の下で、体操をしている人や散歩している人やベンチに腰掛けて昼食をとっている人達も散見できます。なんて長閑(のどか)な風景なのでしょうか、このような時間が流れていることに、本当に心穏やかな幸せを感じます。ウクライナでの悲惨な状況に比べて、本当に多くの日本人が幸せなときを過ごせているのです。このようなときを幸せだと感じることが大切です。人間は様々な欲に掻き乱されて、悩み、苦しみ生きていきますが、真面目にコツコツと働き、その中でやりがいを見出し、また仕事以外でも、気の合うひとと関わり、趣味などに打ち込み、一日一日美味しく食べていけることに喜び、感謝する、などのような争いを必要としない日々を過ごすことに小さな幸せを嚙みしめることが、本当に素晴らしいことなのです。もちろん生きて働いていくことは、辛く、苦しいことも多いのですが、今の日本のような平和の中であれば、その辛さ、苦しさの中にも、多くの喜びを感じることができるのです。そのような観点に気付けば、多くの人間が争いを避けて、平穏に暮らしていけるものなのです。確かに、仕事でも、勉強でも、スポーツでも、ひとと競い合わなければなりませんが、それは定められたルールの中での話です。不条理で、無慈悲で、理不尽極まりない戦争とは全く違うのです。我々ほとんどの一般庶民は、平和の維持を望み、小さな幸せを求めて生きているのです。それらを壊そうとする力は、例えどんなに魅惑的な事を伝えて来ても、それに踊らされないことが大切なのです。我々は小さな幸せでいいんです、ひとを押しのけたり、害したりして、得たいものなど何も無いのです。