ここに示すのは、専門的な検証を経ていない例示であり、実行案は、新ハルモニア主義の理念に沿って、専門家が作り上げるべきと思います。
多くのひとが幸せになれる社会を目指す教育とは何でしょうか。詳細は、きちんと考えていかないといけませんが、極分かり易いイメージをお伝えします。まずは、どんな職業を選ぶとしても必要な最低限の教育、つまり、読み書き計算、IT社会を生きていくための最低限のITの知識、健康的な生活をおくるために必要な保健・体育の知識、そして、人間の本質、どうしたら幸せに生きていけるかという先ほどから述べているような、哲学、思想、歴史、社会システムの知識、認識などがもっとも重要でそれを徹底的に小中学生のときに教えます。並行して、社会に必要な職業全般を紹介し、その中に、興味を持った職業のイメージを形作っていきます。高校は、そのイメージ毎に、その職業に必要な知識、技能を習得することを重点的に学び、さらに高度な専門教育は、大学、大学院で学んで行きます。この教育の最大の狙いは、社会の中で生きていくための最低限必要な知識の習得と、私が説いている、どのような世界が多くのひとを幸せにすることができるのか、なぜ単純な利己主義、単純な自由主義、単純な平等主義が結局は個人の幸せにつながらないのかということを理解することです。この理解の上に、社会の中で、自身はどのような機能を担うべきかを学ぶことなのです。
現代のIT技術が発達した社会では、広範で一般的な知識は必要なときに瞬時に取得できます。ということで、これまでのようにいろいろなことを暗記する必要性はありません。膨大な暗記に費やした試験対策は必要無いのです。その時間と労力を得られた情報をどう判断するか、活かせるかということに費やすべきで、そのための論理的思考、理解力、考察力、説得力などが重要なのです。
このような基本的考えの下に、前述した教育の目的、つまり多くの人達が幸せな人生をおくる為という本質的な目的に照らして、教育を改革していくべきなのです。