ウクライナでの過激な戦闘の陰に隠れて、北朝鮮がミサイル開発、核爆弾開発を進めています。権力者は、自身の権力を守ることが最大の目的であると思います。その為、自分の権力を奪う、弱めることに対しては、徹底的な手を打ちます。国内については自分に有利な情報しか流さないようにし、秘密警察のような組織が民衆の行動を常時監視して不穏な動きを見逃さないようにしています。反体制的な動きをした者には、見せしめとして重い罰を課し、そのことを広く周知します。国外からの脅威については、武力を高めることを最重要課題として、例え国民が飢えていようが国家予算のかなりの部分を支出します。特に、米国など超大国に対しては核で刺し違えるという脅ししか、国を、否、権力者自身を守る手段はないということで最終的には米国を攻撃できる核ミサイル開発に突き進んでいるのだと思います。今回のウクライナへのロシアの侵攻が、核保有の意味を再認識させたのだろうと思います。核を放棄したウクライナはロシアに侵攻され、核を保有し使用をほのめかすロシアに対しては、米国、欧州の国々も、直接の武力行使を出来ない状態が続いている現実がそれです。
もともと世界に軍事的脅威を与えているそれらの国家は、独裁的な権力者が国を支配し、その為に、民衆の人権が脅かされていて、自由主義、民主主義的な国際社会はこの人権問題の改善を常に独裁者に追求しているのですが、もちろん、独裁を維持する為に完全に聞く耳を持っていません。このような状態で、独裁的な権力者はさらに武力に頼る訳ですし、世界破滅という脅しが利く核ミサイルは最後のカードとなる訳です。本当は、民衆の人権をきちんと尊重するような権力者であれば、国際的な非難を浴びる訳はありませんが、国民全体の人権を守るということは、自分の独裁的権力を弱めることになるということで、一切聞き入れないのです。独裁が成立すれば、このような悪循環により、世界は常に、破滅の危機から逃れられないのです。
私はこのブログで何度も主張していますように、神でもない不完全な人間が、あたかも神のように振る舞い独裁的に支配するということが、多くの民衆にとって非常に不幸なことであるということなのです。しかし、大統領を選挙で選ぶことが出来るロシアなのに独裁者が選ばれ、支持されるということに、民衆の無知と怖さがあるのです。ましてや、中国は共産党一党支配、北朝鮮はキム一族支配と、民衆が指導者を選択する権利を有していない国は、尚更、独裁を維持しやすくなっています。
国民、民衆のことを第一に考える権力者であれば、国際社会で非難されるようなことをする必要はなく、例え国際的な紛争が起こったとしても、必ず話し合いで解決できる筈です。軍事に頼る権力者は、客観的な議論で負けるから、多くの国民、民衆を不幸に落としても戦争という行為を選択するのです。このような理解が早く世界的な常識になれば、真に平和な地球が訪れるのです。人類の叡智がそのような社会を実現させることが出来るのか、はたまた地球の破滅を導くのか、宇宙船地球号の同乗者である地球人が決めることなのです。