ウクライナでの悲惨な映像に心痛めておられる人も多いと思います。特に、幼い子供達が恐怖を語っている様子、何も判らない乳児があどけなく笑っている様子に、このような何の責任も無い子供達が戦禍に巻き込まれていること、彼らをどうして攻撃できるのか理解できない方も多いと思います。
このようなことが出来るのはDEタイプの人なのです。DEタイプは己の欲望を達成する為には、他者を犠牲にすることに躊躇することはありません。しかし、今回の非人道的行為に関わっている人が全員DEタイプである必要はありません。トップがDEタイプであれば、そのトップの命令に逆らえない人達はほとんどがWEタイプでしょう。心の中では、このような非道をやりたくないと思っていても、自身や家族に危害が及ぶとなれば、その命令に従うのでしょう。また多くのロシア国民はウクライナの一般民衆が残虐に殺されているというのはフェィクニュースだと信じているのです。このような構図が成り立つことによって、今回のような非人道的なことが起こるのだと思います。
我々一般庶民も権力者も自身の平穏を求めるのは同じです。しかし、その中身は大きく異なります。権力者は権力をもって多くの人々を支配していますし、その状態を維持し続けることを平穏と感じています。逆に見ますと、支配している状態を脅かされることに非常に危機感を持っています。支配というものは、武力か富によって成立するものです。本来人間というものに上下関係はあってはならないと思いますが、強大な権力や巨大な富の力で人を支配できるようになるのです。他者を支配することを是とする人にとって他者の人間としての権利を認めていません。つまり、他者は自身の為の利用価値によって評価するもので、利用価値の無いものや反発するものは支配者にとって必要ないのです。このような考え方から導かれるのは支配者にとって他者からのいろいろな圧力に対しては武力をもって制することが必然なのです。自身を脅かすものに対しては、一般通年から言う非人道的な攻撃も自分の中では正当な事柄なのです。一方、多くの民衆は他者に危害を加えてまで何かを為そうとは考えません。周りの多くの人々も平穏に慎ましく生活している中で自分や家族が平穏に生活することで非常に心の安定を得られるものです。そう言う考え方であれば、飢えずにある程度の生活ができる環境があれば、他者を傷つけたり、争いを起こそうとは思わないのです。しかし、それが脅かされるという事態に対しては、暴力的になることも出来るのです。権力者はこのような民衆の思考をうまく利用します。現実には権力者が巨大な富を搾取しているにも関わらず、民衆が飢えたり、生活苦を感じたり、今回のような安全保障上の問題があると言って、そのことの原因を権力者と敵対する勢力や国のせいであるとして民衆感情を操作し、場合によっては戦争に駆り出したりするのです。そうだから、敵対勢力や他国の人間を殺そうが、自国の兵隊が死のうが平気なのです。
このような真実の構図を知ったり、目の当たりにすれば、ほとんどのロシア国民は今回の侵略が間違っていることに気付くのだとは思うのですが、現実には巧みな情報操作、統制に惑わされているのが非常に不都合な現実なのです。