今、衆院議員選挙運動の真っ只中です。街中では、あいも変わらず、選挙カーで名前を連呼しています。また街角のあちこちには、候補者の大写しの顔とほぼキャッチフレーズのような文字だけのポスターが貼られています。これで、候補者の何が判ると言うのでしょうか。この活動を含め、どれだけのお金と労力が費やされているのでしょうか。全国のこのような費用を集めれば、コロナで困っている多くの人を助けることができるのではないでしょうか。街頭演説やテレビでの選挙演説は、候補者の意見が判り、まだいい方かもしれませんが、実現できるのか疑わしいその場限りでの綺麗ごとが多いのも事実です。できれば、候補者同士での討論会を頻繁に実施するのが、彼らの言っていることが、どれだけ本気で考えているかを垣間見える意味で重要だと思います。現実は、党首討論に留まっています。もっとテレビやインターネットで、小選挙区で争っている候補者同士での討論会を設けて欲しいものです。政府与党や野党も、血税を有効に活用するために、無駄を排除すると言うばかりで、選挙活動ひとつとっても無駄ばかりです。ドブに金を落とし、その上、候補者の真の姿も垣間見えないような選挙をしている限り、民衆の代表となるようなひとを選別するのは不可能だと思います。こういう基本的なことにメスを入れることもしない今の議員達は本気で国民、市民のために世の中を変えるなんて、嘘っぱちにしか思えません。
自分達自身を選ぶ選挙制度を自分達自身で決めることになっていることが、限界なのです。同じように、議員の定数、収入、経費、待遇を改革するなんて、ちっとも進まないのを見ていても、この人達に自浄作用は期待できないのです。そういう面から、今の議員は、WE、DEのタイプの人達が大多数であると言わざるを得ません。本来の政治家というものは、例えば今回のコロナ禍で、国民に痛みをお願いするなら、自分達からまず、痛みを受けるものです。自分達の給料を返上してでも、困っている国民の援助に使おうと言う議員がもう少しいてもいいと思うのですが、この点だけは、与野党関係無く、沈黙しているのもどうでしょうか。特に、野党が先陣を切ってそのようなことを推進すれば、国民の信頼感向上に大いに役立つと思いますが、このようなチャンスをみすみす逃すようでは、本気で、政権を奪って、国民の為に改革しようとしているとは思えません。と言って、与党も同じ穴のムジナです。以前お話したように、本当に国民の為に仕事をするひとを選べるような選挙制度の改革が必要なのです。